駅や屋外で「○○くんお誕生日おめでとう!」や「デビューおめでとう!」など
芸能人を応援する広告を最近よく目にするようになりました。
このような特定の芸能人を応援する広告を『応援広告』と呼びます。
もともとは韓国発の広告手法で、
日本でもオーディション番組が流行し始めたころから少しずつ応援広告が増えてきました。
自分の応援している芸能人、今では「推し」とも呼ばれますが、
そんな推しへ「私も、応援広告を出したい!」
そう思う方は多くいらっしゃるかと思います。
ただ、いざ自分が応援広告を出すとなると、どのようにすればいいのでしょうか。
今回は、そういった疑問にお答えできるよう、応援広告についてご紹介させて頂きます。
1. 応援広告とは
上記した通り、応援広告は韓国発の広告手法であり、『応援(センイル)広告』と呼ばれています。
企業が自社商品やサービス、ブランド告知などに広告を出すことが一般的ですが、
『応援広告』は有志であつまったファンたちが広告費を出資して広告を掲出します。
これはSNS等の普及によって、ファン同士が身近に繋がれることも応援広告のブームに火をつけている要因の一つと考えられます。
自分の「推し」を駅などの公共の場で、ファンや一般の方の目に触れる機会を作ることができる応援広告は、
新たな推しの応援方法としてじわじわと広がりを見せています。
2. 応援広告 掲出までの流れ
では、どのようにして応援広告を掲出するのでしょうか。
基本的には、屋外や駅の広告媒体(OOH)を取り扱っている広告代理店に掲出までの流れを依頼することになります。
OOHは、特定の条件をクリアした指定代理店のみが広告を取り扱っているため、
電鉄などに問い合わせをして誰でも掲出できるわけではないのです。
最近では、応援広告を専門に扱う広告代理店も登場するなど、広告業界にも新たな需要がみられます。
それでは、「○○さんを応援したい!」と決まってから掲出までの流れをご説明いたします。
① 事務所への確認
応援広告を実施するには、対象のグループ・個人の所属事務所の許可が必要です。
広告費用を集められても、事務所NGだと掲出が出来ないのでご注意ください。
② 広告選定・資金集め
事務所の許可がおりたら、いよいよ掲出したい広告を選び、その広告枠を買い付けます。
OOHは人通りが多く目立つ場所であればあるほど、広告費用が高い傾向にあるため、
どんなに希望の場所に広告を出したくても、広告費用が高くついてしまう可能性があります。
そのため、広告選定と資金のバランスが大事になってきます。
またOOHは規制も多く、電鉄や掲出場所によって、応援広告が掲出できないこともあります。
広告の選定や枠取り、規制などの確認は、OOHの取扱いのある広告代理店へご相談ください。
※広告掲出の契約に至っては、個人で行う事には色々とハードルがあるため、
複数人で団体をつくり、団体名で契約することをお勧めします。
③ デザイン制作・審査・データ入稿
広告が決まり契約も完了したら、デザインを制作していきます。
稀に宣材写真などを提供している事務所もありますが、日本は肖像権などの権利が厳しいため、
どの程度であれば権利侵害にならないか事務所に確認する必要があります。
デザインは個人で制作していただくケースが多いです。
代理店やプロのデザイナーに依頼することも出来ますが、
その場合デザイン制作費が発生しますのでご注意ください。
また、広告を出稿する前に、事前のデザイン審査があります。
出来あがったデザインを広告代理店に提出し審査をしてもらいましょう。
場合によっては修正が必要となることもあるので、
スケジュール感やデザインルールなどは予め広告代理店に確認しておくと安心です。
審査が承認となり、デザインデータが完成したら、次はデータ入稿を行います。
デジタルサイネージの場合は、広告代理店へ提出し、
放映までの手配は代理店が請け負うことが多いです。
またポスターや大型ボードなどは広告面の製作・取付作業などがあるため、
こちらもデータを広告代理店へ提出し製作を進めてもらいましょう。
④ 広告掲出
データ入稿が完了したら、あとは掲出を待つだけです!
SNS等での事前告知がNGな場合もあるので、随時代理店に確認しましょう。
掲出が開始されたら、SNS等の専用アカウントで掲出場所の駅図などを載せて投稿すると、
ファンの方々も簡単に応援広告を見つけることが出来ます。
広告によって手順や規制などが異なるので、
詳しいことは広告代理店にしっかり確認しながら進めていきましょう!
皆さん、応援広告の掲出の方法はイメージできましたでしょうか。
次の記事で、横浜での応援広告の実績についてご紹介させて頂くので
ぜひあわせてご覧ください^^